重防錆・防食塗料「トモリック」
「無機微粉末金属鱗箔コーティング」
地球に「やさしい」無機塗料の誕生。優れた性能は環境とともにある。
長期間の優れた重防錆・防食効果を保持できる、環境に優しい 一液型の無機系防錆塗料です。
トモリックは、着色が不要でしたら単層塗りで長期防錆・防食効果を発揮します。
工期短縮により施工費を削減し、メンテナンス周期を伸ばせる事でライフサイクルコストの軽減が期待できます。
- 本製品のみ(単膜)で優れた防錆効果を発揮。
- 鋼・ステンレスに塗布できる。
- 希釈不要、1液型で作業性に優れる
- 400℃以上の耐加熱性を有する
●鉄塔
塗装前
塗装後5年経過
- 耐侯性、耐薬品性に優れる
- VOC2%以下の環境性能
- 4Hの塗膜硬度を有し、耐屈曲性、耐衝撃性に優れる
- 高い付着性を有する
●発電所(サイレンサー)
塗装前
塗装後5年経過
トモリックの使用例
防錆・防食対策で橋梁や高速道路、鉄塔、防災無線などの様々な場所でトモリックを採用いただいております。
新設で塗布していただく事はもちろん、異種金属対策や鋼塗替え塗装等
幅広くトモリックは活躍しております。トモリックの採用例を一部紹介いたします。
工事名称:三井アウトレット(木更津)駐車場改修工事
新設の鉄骨柱(溶融亜鉛めっき)にトモリック塗布
埋め戻し後のトモリック塗布状況
工事名称:北海道苫前市某実証棟 仮説コンテナ事務所 雷害対策
トモリック塗布前
トモリック塗布後
トモリック試験塗装
経過観察中
当社の一角にある溶融亜鉛めっき鋼材に新設1ヶ月で発錆が見られました。ケレン後にトモリックを塗布し、経過観察をスタートしました。今後、ホームページ上で経過報告をしていきます。
塗布前 新設の亜鉛メッキ鋼材に点状の錆びが多数見られた
発錆状況
塗布後
ケレン後、トモリック塗布
膜厚はウェット100μm
トモリック塗布後、半年経過
塗膜は健在で錆びの発生は見られず
性能一覧
性能試験項目 | 性能 | 試験方法 |
---|---|---|
耐衝撃性(デュポン式) | 1000g×500mm | JIS K 5600-5-3 |
付着性(プルオフ法) | 塗膜の凝集破壊 | JIS K 5600-5-7 |
耐屈曲性 | 10mm | JIS K 5600-5-1 |
引っかき硬度(鉛筆法) | 4H | JIS K 5600-5-4 |
耐加熱性 | 400℃ 5時間 | JIS K 5600-6-3 |
性能比較
規格 | トモリック | JIS K 5553 1種 | JIS K 5553 2種 | JIS H 8641 |
---|---|---|---|---|
塗料タイプ | トモリック (希釈材:不要) |
無機ジンクリッチペイント (希釈材:シンナー) |
有機ジンクリッチペイント (希釈材:シンナー) |
溶融亜鉛めっき |
単層膜での使用 | 使用可能 | 不可 | 不可 | ー |
ミストコート等 上塗りの必要性 |
不要 硬化後は、上塗り可能 |
必要 | 不要 | 不要、塗装する場合 素地調整が必要 |
耐加熱性 | 400℃以上 | 〜400℃ | 〜120℃ | 融点:419.5℃ |
耐薬品性 耐酸・耐アルカリ |
ある | 弱い | 無い | 無い |
耐候性 紫外線・酸性雨 |
強い (シリコーン樹脂の特性) |
耐候性有り (上塗り塗装による) |
弱い | 紫外線には強い (金属の特性) |
環境性能 (VOC削減) |
VOC排出はほぼ無い | VOC排出有り | VOC排出多い | VOC排出はないが 熱源が必要 |
塗膜硬度 | 4H | H〜2H | HB | ー |
JIS K 5553 1種厚膜形ジンクリッチペイント規格試験に合格しています。
JIS K 5553 1種規格試験方法に準拠
項目 | 規格 | 品質 |
---|---|---|
容器の中での状態 | 液はかき混ぜたとき堅い塊がなくて一様になるものとする。 | 合格 |
乾燥時間 h | 5以下 | 合格 |
塗膜の外観 | 塗膜の外観が正常である。 | 合格 |
ポットライフ | 5時間で使用できる。 | 合格 |
耐衝撃性(デュポン式) | 衝撃によって割れ及びはがれが生じない。 | 合格 |
厚塗り性 | 厚塗り性に支障がない。 | 合格 |
耐塩水噴霧性 | 塩水噴霧に耐える。 | 合格 |
混合塗料中の加熱残部% | 70以上 | 合格 |
加熱残分中の金属亜鉛% | 75以上 | 合格 |
屋外暴露耐候性 | 2年間の試験でさび、割れ、はがれ及び膨れがあってはならない。 | 合格 |
※耐水性については、JIS K 5553 2種 規格試験方法に準拠し合格しています。
優れた塗膜性能
トモリックの耐食性は、各試験結果により溶融亜鉛めっき以上と実証されております。
JIS Z 2371:塩水噴霧試験
クロスカットした試験体による塩水噴霧試験を実施し犠牲陽極作用の検証。
試験体:トモリック塗布(80μm)
比較試験体:溶融亜鉛めっき(HDZ-55)
トモリック試験前
2000時間後
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トモリック塗布(80μm)
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溶融亜鉛めっき(HDZ-55)
2000時間経過した段階で、溶融亜鉛めっき(HDZ-55)はクロスカットした部分だけでなく、全体的に錆びが広がってしまいました。 それに対し、トモリックは犠牲陽極作用によりクロスカットを入れた部分の錆びの広がりが抑制されているだけでなく、カット部分で錆びが発生していない箇所が見られました。
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開封すると、表層にシリコーン樹脂が見えます。
缶を傾けていただくと金属粉が沈殿していることがわかります。※1kg缶の場合、攪拌前に缶ごとよく振っておくと攪拌がしやすくなります。
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攪拌初期は、刷毛ではなく金属ヘラ等のへら状のもので沈殿している金属粉を軽くほぐしてから攪拌していただく事を推奨いたします。
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シリコーン樹脂と金属粉が混ざり グレー色の適度な粘度になれば、攪拌完了です。
※底部に金属粉が残っていない事を確認してください。
10kg、20kg缶の攪拌時は、攪拌機のご使用を推奨いたします。
F A Q
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Q
トモリックは専用の塗装具は必要ですか
A
必要ありません。一般的な刷毛・ローラー・スプレーで塗布できます。
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Q
何時間で乾きますか
A
塗布後、2~3時間で表面が乾き、触る事ができます。
-
Q
トモリックの使用方法は?
A
開封後、良く攪拌してからご使用ください。
シンナーによる希釈は不要ですので、シンナーを使用しないでください。 -
Q
トモリック使用後の塗装具の洗浄は何を使用すればいいですか
A
連続使用される場合は、無水エタノールで洗浄してください
シンナーでの洗浄も可能ですが、完全に揮発後にトモリックを使用してください。 -
Q
開封後は、使い切らないとだめですか
A
開封後に良く攪拌していただき、ご使用予定量を小分けしてください。
完全に密閉していただき保管をお願いいたします。 半端分は、お早めのご使用を推奨いたします。