避雷設備構成

2003規格による雷保護

2.引下げ導線システムの種類と配置基準

引下げ導線システムの種類

a).直接法・・・・被保護物に沿って避雷導線を引き下げる方法。
b).簡略法・・・・被保護物の鉄筋又は、鉄骨を利用する方法。

引下げ導線システムの配置基準

A).直接法の場合
引下げ導線の間隔は下表に示す平均間隔以内となる様に配置する。
又、引下げ導線は2条以上とし水平投影面積25㎡以下のものは1条でよい。
保護レベル
引下げ導線の 平均間隔(m) 10 15 20 25
引き下げ導線は地表面付近および垂直方向、最大20m間隔ごとに水平環状導体により接続しなくてはならない。
直接法の場合
b).簡略法の場合
引下げ導線“構造体利用”とする場合、構造材金属体との接続は、
下表に示す保護レベルの平均間隔以内とする。
保護レベル
引下げ導線の 平均間隔(m) 10 15 20 25
引下げ導線“構造体利用”を構造体鉄骨鉄筋を使用する場合、水平環状導体は省略してもよい。
※解説では、「鉄骨造、鉄筋コンクリート及び鉄骨鉄筋コンク
リート造の鉄骨や鉄筋は縦横に組合され十分な電流容量を持ち、又、鉄筋相互の電気抵抗も十分低いという実測結果も得られている。」としている。
簡略法の場合

引下げ導線システムの材料について

引下げ導線システムの材料最小寸法
保護レベル 材料 受雷部(㎟)
Ⅰ~Ⅳ 16
アルミニウム 25
50

1992規格による雷保護

2.引下げ導線システムの種類と配置基準

引下げ導線システムの種類

a).直接法 被保護物に沿って避雷導線を引き下げる方法。
b).簡略法 被保護物の鉄筋又は、鉄骨を利用する方法。

引下げ導線システムの配置基準

引下げ導線システムの配置基準
①.引き下げ導線の数は、2条以上とする。
ただし、被保護物の水平投影面積が50㎡ 以下の場合は、1条でよい。
(簡略法の場合、水平投影面積に関係なく必ず2ヶ所以上)
②.引き下げ導線の間隔は、50mを超えてはならない。
③.被保護物の外周にほぼ均等に突角部近くに配置する。
引下げ導線システムの配置基準